2016年7月5日火曜日

麗しの金沢 割烹いしみ

武家屋敷街の入り口にあるカウンター割烹 いしみ。
ああいう雰囲気の良い武家屋敷街を歩いていると、ちょっとぐらい高くても、金沢らしい料亭で食べて飲むということをしたくなるものだ。
ここの外観は、すごく雰囲気が良くて、しかも高そうだ・・・(笑)

いちげんではなかなか入りづらいんだけど、ここは表に値段表が貼ってあり、おおよその支払いのイメージが付く。まー、これなら良いか、と。

ふらっと入っていくと、親方から
「あんた誰?」
みたいな胡乱な目で見られたものの、ひとりですけど良いっすか?と訊くと、ああ、良いよ。と快諾。

今回僕が頼んだのは、一番安い金沢会席 5000円コースだ。

料理の写真を撮られるのを嫌う親方もいるので、一応
「写真、撮って良いですか?」
と訊くと、
「おお!!すごいカメラだねえ。いやあ、良いよ、良いよ。」
と、ノリノリモードの親方に変身w。

僕はこういうところに入ると、
「とりあえずビール。」
とはあまりやらない。最初から地酒の冷酒だ。
ビールは、2杯目からは飲み飽きるんだよね。

突き出しはマグロのたたき。


親方と打ち解けると、もうカメラが大好きみたいで、
「ちょっとさ、ちゃんと地酒の銘柄が写るように、こうして、こうして、こういうアングルで撮ろうよ。」
と、ノリノリ。
「こんな感じに写しましたけど、どうっすか?」
「おお!!、良いね、良いね~(^^)」
なんてやり取りを何度やったか。
お造りのヒラメは豪勢にたっぷりのエンガワをふるまってもらってます。イカはアカイカ。甘いね、しかし。



こちらが親方。
「ちょっと、僕の顔をブログに載せるのやめてよ。僕が苦手な女性客が増えたら困るからさww」
とか、言っているので、
「え、親方、B型でしょ?」
と言ったら大当たり。
大体、B型の人というのは、一番好きなものを苦手と言うのだww
是非、女性の方たち、行ってあげてください。

「次のお酒は、良いのがあるんだよ。」
と出されたフリーズされた富山の地酒。
これをシャリシャリの状態でいただきました。

右がそのフリーズ立山。左が金沢名物 カモの治部煮。
たっぷりのわさびを載せて食べるのが金沢の特徴。
(あー・・・・よく見ると、若干ピントがずれてる写真がいくつかありますね。
もう一枚ずつしか撮っていないので、許して。酔ってたんです)

地元の珍しい野菜の和え物ふたつ。奥に写っているやつだけど、名前は忘れた。
このアレンジメントも親方のセンスです。でもまあ、さすがセンスありますよね。

出たー! 出ました、のど黒。
こちらでは1匹丸ごとの身を手の込んだ串刺しにして、炙ってくれます。
のど黒のことを知っている人は、これがどれほど贅沢なことか分かってもらえると思います。

と、のど黒を炙っている間に、ドジョウの炭火焼き。
これも金沢では結構見かけるメニューみたいです。

これは、たぶん、親方からのサービス。
何と高級珍味、海鼠腸(コノワタ)。こんなにたくさん・・・・
こちらでもちろん作られたものです。
塩味の塩梅が絶妙で、マジでとろけます。これだったら、たくさんの海鼠腸も食べられますね。

出ました、のど黒の炙り。
これは魚、というよりも、ほとんど黒毛和牛霜降りの焼肉です。
脂が・・・・・すごすぎる・・・・汗)
1匹丸ごとののど黒の贅沢さよ。親方に感謝。

コースの最後は、これ。
岩ガキ。
ちょっと待て。デカ!!
それ、市場で買ってもかなり高いやつですよね?

それが、こうなります。
(あ、左側のもうひとつの岩ガキは親方が用意したディスプレイ用ね)
味はどうだったか?
もう省略。適当に想像してください。

〆は地元の何とかうどん。稲庭みたいなうどんだけど、稲庭よりももっちりした感じでした。
ぐ・・・・ぐるしい。が、うまい。


とにかく親方とは飲みながら盛り上がりに盛り上がり、楽しく超絶おいしい時間を過ごしました。
こうして旅先のきちんとした料亭に一人で入って、そこの親方と打ち解けた時間を持つ時って、
「俺も良い感じの大人になれたなあ。」
と実感する。


親方、おあいそ。
と、席を立つと、ちょっと残念そうな顔をしていただいて、
「あ、お客さんちょっと待って。」
と外まで一緒に出てくれて、
「昔雑誌の取材で店の前をプロに撮ってもらったんだけど、すごく良い写真を撮ってもらったのね。
その雑誌に載った写真が忘れられないんだけど、そのカメラなら、同じ写真が撮れないかな?」
という依頼を受けました。
状況と雰囲気を聞いて、設定をいじって、カメラアングルを決めて試行錯誤しながら撮ったのがこの写真。この奥が武家屋敷街、この撮影場所の背後が香林坊方面という位置関係。

「おおー!!これだよ、これ。
ありがとう!」
と、最後まで親方とは楽しく親密な時間を過ごせたのだった。

ここまで読んだ人で、それなりに美味しいものを食べている人は、
「ちょっとまて、これで5000円コース?」
と大いなる驚きを受けたと思います。
そう、これで5000円おまかせコースでした(むろん、お酒は別)。すごいお店です。

(ところで、このブログを見てこのお店に行った人は、
「6月ごろでかいカメラ持った人来ませんでした?その人の紹介できました。」
と言えば、もしかすると何かサービスあるかも??
ちょっと試しに伝えてみてください。)






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ちなみに、ランキングでの題名は、「どうして、ペンタのレンズは凄い写真が撮れるのか?」です。

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